「こいつ、やばい」ビーチでポテチ、朝までクラブで飲酒...ぽっちゃり留学生だったダンシーあずさはなぜトレーニングに目覚めたのか (2ページ目)

  • 武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【モデルよりストリートファイター体型】

ーー帰国後も引き続きトレーニングを?

 スペイン語を活かして語学学校で働こうと就職活動をしてたんですけど、もうトレーニングのことしか考えられなくなっちゃっていました(笑)。結局、パーソナルトレーニングジムのトレーナーをやりながら自分もジムで鍛える日々を送ってましたね。

ーー当時はどのような体を目指していたんですか?

 もともと体育会系だし、当初は筋肉をつけたらカッコいいって気持ちだったので、「ビッグ3」(ベンチプレス・スクワット・デッドリフト)の重量を上げていく楽しさにハマってました。

 それがある日、通っていた「ゴールドジム」のトレーナーさんに「カッコいい体を目指したいなら一度、ビキニフィットネスの大会に出てみたら?」と紹介されたんです。

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ーー初めてビキニフィットネスを知った、と。

 当時はコンテストの選択肢がそんなになかった。「ベストボディ・ジャパン」や当時流行り始めていた「サマー・スタイル・アワード」の出場者の体は薄くて、個人的にですが、あまりカッコよく思えなかった。モデル体形よりも格闘ゲームの「ストリートファイター」の春麗(チュン・リー)みたいな筋肉がほしかったので、JBBFの大会に挑戦することにしました。

ーービキニフィットネスのどんなところに魅力を感じましたか?

 競技のことを調べてみた第一印象は、脂肪をなくしていったら女性でも筋肉はこういうふうに見えるんだ、と。知らなかった世界で純粋にカッコいいと思ったし、大会で入賞すればハクもつくし、今後のトレーナー人生を考えたうえでもメリットになるだろうと大会に出てみることにしたんです。ただ、その時点ではまだ「ビッグ3」への思いは断ち切れてなかったですね(笑)。

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