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馬淵優佳が「いい筋肉がついていてすごくいい」と北爪凜々のスタイルを絶賛 「飛込選手は結構おしりとかムキムキ」 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 石川高央●撮影 photo by Ishikawa Takao

―― ともに美しさやダイナミックさが評価される競技です。ただ技ができればいいわけではありませんが、そのあたりの難しさはありますか。

馬淵 細かいところにちゃんと気をつけないといけないと思っています。体重の掛け方、意識の持っていき方などで、少しでも意識する場所が変わってしまうと、演技全体に影響してしまいます。それを見つけ出して毎日やるのは、すごく難しいなと感じています。ここに意識するといいんだなとわかっても、次の日になったらまた違うところに意識を持っていかないといけない。目で見てもわからない微妙な差なんですけど、自分のなかではすごく大きな差で、それを見つけ出す作業がすごく難しい。

北爪 すごくよくわかります。その日によって違うんですよね。今日はここだと思って回ったり、跳んだりしていても、次の日になると「あれ、違う」みたいな。タイミングもその日によって全然違っていて、それを大会に向けて自分に合っているところを探すのが、難しいところでもあり、楽しいところでもあります。その感覚の部分ですが、お子さんを生んだことによって、以前との差や体の戻りはどうですか。

馬淵 戻すのは大変でした。筋力がなくて緩んでいるので、ジャンプで振動があると、今でも骨盤底筋が緩くてうまく使えないんですよ。ジャンプの時に一瞬で力をいれたいんですけど、それがなかなか入らなくて。鍛えてはいるんですけど、そこが難しいです。出産をすると、骨盤の影響はやっぱり大きいかなと思います。

現役復帰し自身の目標に向けて練習に励む北爪現役復帰し自身の目標に向けて練習に励む北爪この記事に関連する写真を見る

―― それでは最後に今後の目標を教えてほしいのですが、馬淵さんは8月31日~9月3日に日本選手権が控えています。4月の世界選手権への代表選考会では3メートルシンクロ板飛込で優勝したものの、派遣参考得点には届かず、世界選手権の代表は逃しました。今回の日本選手権にはどんな思いで臨みたいですか。

馬淵 4月の選考会は、自分で決意して復帰してその大会に向けてやってきた分、今までで一番悔しかったです。その悔しさも、目標があって頑張ってきたからこその悔しさなので自分のなかでは新鮮でした。4月は点数が足りなかったので、日本選手権では、高得点で優勝したいです。

 今はありがたいことにミキハウスに所属しながら競技に専念できています。後悔のない演技をして、その先にあるオリンピックに出たいです。まずは自分の人生が決まる大会があるので、本当にそこに自分の人生を賭けて、もっともっとやらなきゃなって思っています。

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