カーリング女子日本代表がもたらしたメダル以上に大切なもの。十分に伝えた競技の魅力とカーリング界への好影響 (3ページ目)

  • 竹田聡一郎●文 text by Takeda Soichiro
  • photo by JMPA

 平昌五輪に続く2大会連続のメダル獲得にも大きな意味がある。日本のカーリング女子にとって、もはや五輪は出るものではなく、"勝つ"ものになりつつあるからだ。

 日本代表のロコ・ソラーレをはじめ、現在国内でしのぎを削るトップ選手の多くは、1998年長野五輪、石崎がフィフスとして帯同した2002年ソルトレークシティー五輪、さらに小笠原歩や本橋麻里が活躍した2006年トリノ五輪などをテレビで見て、「私も(五輪に)出てみたい」という感想を抱いたはずである。

 しかし今や、次代を担うジュニア世代の感想や目標は、五輪に「出たい」から「私も勝ちたい」に上書きされたことだろう。

 ある意味でそれは、メダルよりも大切な、日本代表のロコ・ソラーレが日本カーリング界にもたらした財産だ。この財産を生かしていかなければいけない。

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