カーリング女子日本代表決定戦。相性と仕上がりのよさでロコ・ソラーレが有利か

  • 竹田聡一郎●文 text by Takeda Soichiro
  • photo by(C)どうぎんカーリングクラシック2021

 カーリング女子日本代表を決める『全農2021女子カーリング日本代表決定戦』が9月10日から北海道・稚内市のみどりスポーツパークで開催される。

 出場チームは、2020年の日本選手権で優勝したロコ・ソラーレと、2021年の同大会の覇者である北海道銀行フォルティウス。ともに五輪出場実績のある経験豊富なチームだ。

2大会連続の五輪出場を目指すロコ・ソラーレ2大会連続の五輪出場を目指すロコ・ソラーレこの記事に関連する写真を見る 長引くコロナ禍にあって、想定どおりの強化プランを立てられない状況にあるが、両チームともそれを言い訳にすることなく、国内で地道に活動。夏に入る前から、ロコ・ソラーレは稚内、札幌、軽井沢で、北海道銀行も稚内、北見、常呂でそれぞれ合宿を行なった。そして、当地のチームなどを相手に、今大会と同じ3戦先勝したほうが勝者となる、最大5戦のベスト・オブ・ファイブ方式による練習試合を重ねて地力強化を図ってきた。

 7月の時点で、両チームのスキップはチームの取り組みについてこう語っていた。

「技術的な部分で言えば、チャレンジの状態で試合に入っている」(ロコ・ソラーレ/藤澤五月)

「まずはひとつひとつ、ベースのショットの精度向上に集中したい」(北海道銀行/吉村紗也香)

 その後、8月に札幌で行なわれたどうぎんカーリングクラシックでは、ロコ・ソラーレが準優勝、北海道銀行が予選敗退という結果に終わっている。

 今季では、これまでに唯一の実戦の場となった同大会を終えて、「最後は(優勝した)富士急さんにいい課題を与えてもらったので、しっかり修正して(代表決定戦)を迎えられたら」と藤澤。ロコ・ソラーレは一定の収穫を得た。

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