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星野リゾート代表が語る慶應大アイスホッケー部時代。主将としてレギュラーにこそ「改革」を求めた (2ページ目)

  • 村上佳代●文 text by Murakami Kayo
  • 布川航太●撮影 photo by Nunokawa Kota

【うまくいくチームには、リーダーに対する納得感がある】

星野 星野リゾートが目指しているのは、自分で考え、発想し、意見を言う自由があるフラットな組織。やるか、やらないかは本人次第で、言いたい人が言える、やりたい人がやれるという環境を大事にしています。たとえば、星野リゾートでは、ホテルの総支配人やユニットディレクターなどの管理職は立候補制にしているんです。

遠藤 リーダーを立候補で決めるというのはおもしろいですね。

星野 その役職が向いているかどうかは、実際にやってみないとわからないんですが、それで構わないと思っています。それに、手を挙げなくてもその人が不利になることはありません。

遠藤 その制度は、ご自身がアイスホッケー部の主将に立候補して、チームを改革した経験にヒントを得ているのでしょうか。

星野 なぜ立候補制にしているかというと、私が入社した当時、星野リゾートは年功序列の組織だったんです。これはマズいと思い、見直したのですが、トップダウンで人事を決めるとどうしても限界があります。抜擢すると「えこひいき」、抜擢しないと「年功序列」と言われる。それに、能力が高いと思った人が必ず成果を出すとも限りません。

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