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「アイドル顔なのにマッチョ」。衝撃ギャップで話題の筋肉美女に会ってきた (3ページ目)

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

この記事に関連する写真を見る 美沙季さんがトレーニングを継続するうえで大切にしているのが、自身の肉体との会話だ。

「ボディメイクに限ったことではないですが、好きで楽しくて始めたことなのに、それをやるのがつらいと感じるのは違うと思うんですよね。だから、自分の身体としっかり向き合って声を聞いてあげる。ケガをしたら元も子もないので、体も心も疲れていると感じた時はスパッと休むことも大事にしています」

 競技を続けていれば、トレーニングに精を出せば出すほど、故障の危険性も忍び寄ってくる。だが、美沙季さんはそうした故障を「ポジティブな思考」で乗り越えていると明かす。

「ケガをすると、もちろんネガティブな気持ちになりますよね。私も以前はそうだったんですが、今はケガを負ったとしても『(ケガをしていない)別の部位を鍛えるために与えられた機会だ』と受け取るようにしています」

 美沙季さんの特長と言えば大きく盛り上がった肩まわりだが、「今は肩と同じくらい脚にも自信がある」と誇る。その自信を手に入れるキッカケも、肩の故障だった。

「ローテーターカフ(肩の回旋筋腱板)の故障でトレーニングができない時期があって。肩が強みなのに練習できないと不安になるところですが、私は弱点だった脚を鍛えることにしました。今では肩も脚も私の強みになっています」

 ボディメイクを始めて3年目となる美沙季さんは今年、競技でもプライベートでも大きな転換点を迎えた。競技では、所属団体をJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)に移し、8月に2大会、9月に1大会、10月に1大会に挑む。

「来年の世界選手権につながる大会もあるので、10月までしっかりがんばりたい」と意気込む表情には自信がみなぎっている。大会出場は2019年以来となるが、前回は苦戦した減量にも手応えを掴んでいるようだ。

「今年は3月ごろから緩やかに減量をスタートしたのですが、順調に来ています。7月半ば以降はハードに食事量を削るんですが、それでも2年前のような失敗はしないと思います。2年前は大会直前の1週間は玉子1個の生活で、身体も心もスッカラカンになっちゃいましたから」

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