BMXの畠山紗英が東京五輪でのメダル獲得へ使命感。「出るだけでは意味がない」という理由 (4ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Kyodo News

 話し方が「大坂なおみさんに似ているとよく言われるんです」と笑うが、メダルを手にすれば、彼女のように大きな影響力を与えられる存在になるだろう。なにより「畠山紗英」の知名度が高くなれば、BMXにトライしようと思う人も増えるに違いない。

「東京五輪が終わっても、まだまだBMXレースを続けたい。女子は30歳前後で引退する選手が多いんですけど、できるだけ長くトップで戦い続けたいと思います」

 メダル獲得となれば忙しくなりそうだが、東京五輪後にやりたいことがあるという。ひとつはギター。そして大好きなドライブを楽しみたいという。畠山が「行きたい」という九州への旅は、東京五輪で活躍した自分への"ご褒美になるかもしれない。

プロフィール
畠山紗英(はたけやま・さえ)/1999年6月7日、神奈川県生まれ。2歳から自転車に慣れ親しみ、2人の兄の影響でBMXを始める。小学生の時には国内のレースで優勝を重ね、10歳を過ぎてからは年代別の世界選手権で相次いで優勝。その功績が認められ、14歳でレッドブルと契約。大きなジャンプを武器に2019年のワールドカップで決勝進出を果たすなど、国際大会で活躍。昨年6月、東京五輪のBMX代表に内定した。

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毎週日曜日 15:30〜16:00

スポーツジャーナリスト・佐藤俊とモリタニブンペイが、毎回、旬なアスリートにインタビューするスポーツドキュメンタリー。
強みは機動力と取材力。長年、野球、サッカー、バスケットボール、陸上、水泳、卓球など幅広く取材を続けてきた二人のノウハウと人脈を生かし、スポーツの本質に迫ります。
ケガや挫折、さまざまな苦難をものともせず挑戦を続け、夢を追い続けるスポーツヒーローの姿を通じて、リスナーの皆さんに元気と勇気をお届けします。

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