2020.01.29

思い出深い激闘。2004年アテネ五輪
「体操ニッポン」復活の名場面

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by PHOTO KISHIMOTO

PLAYBACK! オリンピック名勝負―――蘇る記憶 第19回

いよいよ今年7月に開幕する東京オリンピック。スポーツファンの興奮と感動を生み出す祭典が待ち遠しい。この連載では、テレビにかじりついて応援した、あの時の名シーン、名勝負を振り返ります。

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 オリンピックの男子体操で、日本で最初に金メダルを獲得した選手は、1956年メルボルン五輪、鉄棒の小野僑だ。この時は、団体、小野の個人総合、種目別のあん馬などで銀メダル5個、銅メダル5個も獲得した。

2004年アテネ五輪体操男子団体で、6大会ぶりの金メダルを獲得した日本選手たち 60年ローマ五輪では、団体を含めて金4個、銀2個、銅3個を獲得し、76年モントリオール五輪までは団体5連覇を達成。84年ロサンゼルス五輪でも個人総合と種目別で金3個を獲得して、”体操ニッポン”の力を世界に見せつけた。

 ところが、88年ソウル五輪(銅2個)と92年バルセロナ五輪(銀1個、銅2個)と少なくなっていき、96年アトランタ五輪以降はメダルに届かない状況に陥ってしまった。

 それでも、03年の世界選手権では団体と個人総合で銅メダルを獲得し、種目別では2個の金メダルを獲得。04年アテネ五輪に向けては、強さを取り戻しつつあった。当時のチームを牽引したのは、その世界選手権個人総合で銅メダルを獲得した冨田洋之と、種目別のあん馬と鉄棒で金メダルを獲得した鹿島丈博。アテネ五輪で狙っていたのはもちろん、”体操ニッポン”復活の証である6大会ぶりの「団体戦金メダル」だった。