2020.02.01

世界の走りをタダで。東京五輪・
自転車ロードの観戦エリア拡大に期待

  • 門脇 正法●取材・文 text by Kadowaki Masanori
  • 門脇 そら●撮影 photo by Kadowaki Sora

検証! 東京五輪「フリー観戦術」 ◆自転車競技(ロードレース)後編 (前編から読む>>)

 なかなか抽選に当たらず、東京オリンピックのチケットが入手難となっている。ならば、チケットなしで生観戦できる競技を見つけ出し、チケット争奪戦のストレスなしにオリンピックを楽しもうじゃないか、というシリーズ企画。

 まず目をつけたのは、自転車競技のロードレースだ。本番とほぼ同じコースで開催された昨年7月21日のテストイベントを現場で体感してみた結果、東京・武蔵野の森公園のスタートから多摩川を渡るまでは、沿道で十分に観戦できそうなことがわかった(前編を参照)。では、レースの展開が本格化する中盤から後半部分はどうだろうか。

* * *

 多摩川にかかる是政橋(これまさばし)のアクチュアルスタート(レースの実質的なスタート)地点を通過した選手たちは、東京都と神奈川県の市街地を通って"道志みち"と呼ばれる国道413号に入っていき、山梨県の山中湖を目指すことになる。

 世界的な自転車ロードレースの大会では、道志みちのような緩やかな上り坂の一本道は、本来、コース近くのキャンプ場に宿泊したり、車で先乗りして、ひいき選手の名前を書いた横断幕を掲げたりして生観戦を楽しむところになる。だが、昨年のテストイベントでは、この道が11時40分から15時40分の間、通行止めになってしまった。これは、その区間の路上での観戦が禁止となることを意味する(コースに面した私有地などから観戦することは可能)。

 そこで、通行止めになるちょっと前に、神奈川県と山梨県の境にある『道の駅どうし』に立ち寄ってみた。ここは同じく山梨県内の道志みち沿いの『やまゆりセンター』とともに、例外的に観戦可能なエリアとなっているのだ。

 すると、敷地内には『TOKYO 2020 HOST VENUE 自転車ロードレース競技会場 道志村』という看板が掲げられ、すでに東京オリンピックの開催地として、その雰囲気を味わうことができるようになっていた。

自転車ロードレースは東京・神奈川・山梨・静岡にまたがる大イベント