2020.02.04

小林陵侑の活躍で男子ジャンプはレベルUP。
W杯札幌大会で成果を見た

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 岸本勉●写真 photo by Kishimoto Tsutomu

 2月1~2日に行なわれた、スキージャンプW杯札幌大会。今季はこれまで3勝してW杯総合4位につけている小林陵侑(りょうゆう/土屋ホーム)にとって、結果は悔しいものとなった。

苦しい状況の中でも、巻き返す力を見せた小林陵侑 風の向きや強弱がころころ変わり「W杯の中ではもっとも難しいジャンプ台」と言われる大倉山だが、予選では132mを飛んでトップ通過。「予選ではだいぶスピードも出てきて、いい感じのイメージになりました」と納得の表情を見せた。

 風が予選より強くなった第1戦の1本目は、そのいいイメージどおりに、平均値より少し強い秒速1.79mの向かい風の中でヒルサイズ(137m)超えの141.5mを飛んだ。2位につけたシュテファン・クラフト(オーストリア)に、飛距離に換算すれば3m強となる6.1点差をつけてトップに立ち、札幌での初優勝を感じさせた。

 しかし、2本目は1本目と同じ5番ゲートからスタートする中で、風に泣かされる展開に。

 小林の前に飛んだ、1本目4位でW杯総合1位のカール・ガイガー(ドイツ)が0 .66mの弱い向かい風で116.5mに落ちると、2位のクラフトと3位のダビド・クバツキ(ポーランド)も、1m弱の向かい風で120m台中盤までしか飛距離を伸ばせなかった。そして陵侑も風の向きが安定せず、110mに落ちて順位を15位まで下げた。