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カーリング日本女子が快進撃。
厄介なアイスに負けずメダルに突き進む (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text by Takeda Soichiro
  • photo by JMPA/Kishimoto Tsutomu

 また、初戦ではスキップの藤澤五月にやや硬さが見られるなか、代わって、前回のソチ五輪を経験しているサードの吉田知那美がビッグショットを連発した。

 逆に2戦目は、吉田知がショット率を落としたが、藤澤が調子を持ち直して優位にゲームを進めた。

 フロントのふたり、鈴木夕湖と吉田夕梨花もまだトップパフォーマンスとは言えないが、誰かが悪くても、その分を誰かがフォローするというエンド構成を維持し、結果が出ている。

 その現状を踏まえれば、今後に向けて、特に何かを変える必要はないだろう。トップウエイトのリリースと、アイスの幅がつかめれば、チーム状態はなお一層上向いていくのではないだろうか。

 2月17日は、再びダブルヘッダー。午前中の第4戦で中国と、夜の第5戦ではOAR(ロシア)と対戦する。

 その翌日は試合がないものの、2月19日にカナダ戦(第6戦)、スウェーデン戦(第7戦)という、優勝候補とのダブルヘッダーが控えていることを考えれば、悪くても1勝1敗でしのぎたいところだ。

 今大会では、その日行なわれる3試合ごと、観客を完全に入れ替えて開催されている。そのため、会場となる江陵カーリングセンター内は、気温の上下が激しく、試合ごとにアイスが別の表情を見せる。

 どのチームも、まずはアイスをつかむことが優先事項となる。ショット率が上がってこなくても、常にイチからのアイスリーディング(※アイスの状態を読むこと)に注力したい。

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