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「人類初」の領域へ。スピードスケート
小平奈緒のタイムが凄いことに! (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Kyodo News

 力強くそう話す小平には、女子選手で史上初となる"低地での36秒台"という大きな野望がうっすらと見えているようだった。

 また、今季の急成長でメダル候補に浮上した郷は、「タイムトライアルはやってきましたが、レースからは離れていたので、今の状態で100%の力を出してどのくらい出るかというのを今日はやってみた」という状態だった。

 最初の100mは低地自己最高の37秒40より0秒10遅い10秒51だったが、後半の400mは27秒10とまずまずのラップタイムでまとめ、全体2番目の37秒61を出している。

 最初の100mは、小平と同走ながらも力みのない滑りをしていたが、「最終コーナーから直線にかけては、アウトスタートの奈緒さんがすごく来ていたので多少焦った部分もあった。最後の直線では、足が抜けてしまう感じで滑りのタイミングが少し氷と馴染んでいないように感じた」と完璧な滑りではなかった。

 しかし、本番で目標にするのは、低地自己ベストの37秒40を大きく上回る37秒台頭だとはっきりと口にする。目標は表彰台と明確になっている。

 この日、ライバルの李相花(韓国)は出場していなかったが、日本勢にとっては、あっさり低地ベストを出した小平とともに、郷もまた、平昌五輪のメダル候補としての力を見せつけるタイムトライアルになった。

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