2018.02.08

「人類初」の領域へ。スピードスケート
小平奈緒のタイムが凄いことに!

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Kyodo News

 2月9日から開幕する平昌オリンピックの日本代表の中で、最も金メダルに近いのはスピードスケートの小平奈緒(相澤病院)だろう。その小平が、7日の午後6時から試走も兼ねて行なわれたタイムトライアルの500mで、周囲を驚愕させる結果を出した。

韓国・平昌の地に入ってからも好調な小平奈緒 2012年に女子で最初の36秒台に突入した于静や、世界歴代3位の36秒56を持ちソチ五輪でも4位になった張虹ら、中国勢も出てきたこのタイムトライアル。7組あった女子500mでは6組が終わった時点でカロリナ・エルバノワ(チェコ)の37秒93がトップタイムだった。

 ところが、最終組で郷亜里砂(イヨテツク)と滑った小平が出したタイムは37秒05。昨年、この会場で行なわれた世界距離別選手権の優勝タイム37秒13を大きく上回るだけではなく、小平が今季のW杯第2戦のノルウェー大会2日目に出した37秒07という低地世界最高記録さえ上回るものだった。誰もが驚くとともに、「ここでこんなタイムを出す?」と呆れるような記録である。

 それでも小平は「あまり自分の中では、すごいタイムではないんですけど……」と苦笑。「まだまだ修正するところも多いですし、このリンクで、今の体の状態で練習通りのスピードが出た」と冷静に分析する。

「もちろん号砲がなったら全力なので、そこはしっかり集中していきました。でもあとから振り返ってみると、かなり冷静にいろいろ考えていたなと思います。後半400mの26秒72のラップタイムも、このリンクは他の低地のリンクよりけっこう滑るような感じがするので、妥当なタイムが出たのかなと」