高梨沙羅、3戦目でようやく3位も、ライバル出現に「ワクワクする」 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Kyodo News

 こう話す高梨は、悔しさを感じた一方で、ワクワクもしてきたという。

「クロスゲームの中で、テレマークを入れるのが当たり前というような緊張感のある試合が、これからのW杯や平昌五輪まで続いていくと思う。そうなれば周りの人たちも面白いと思うだろうし、注目される機会も増える。女子ジャンプが一丸となって、五輪で注目を浴びるようにがんばっていきたい。その中で自分も、しっかり気を抜かないでやるべきことをやっていきたい」

 かつてはサラ・ヘンドリクソン(アメリカ)という最強ジャンパーに挑戦した高梨。その頃と同じような刺激を、今大会で高梨に勝ったルンビとアルトハウスから感じるのだろう。強敵と呼べる相手が現れ、完璧なジャンプをしなければ足元をすくわれるような状況になったからこそ、新たな戦いの楽しみを感じる世界に踏み込んだ。平昌五輪の金メダルはその戦いの先にある。

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