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バドミントン王国日本へ。女子決勝の日本人対決が見せた底力 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 築田純●写真 photo by Tsukida Jun

 これまでの対戦成績は、奥原がジュニア以前の3戦を含めて4勝0敗。山口も「身長は同じくらいなのに、自分より粘り強い印象があってすごいなと思います」と言う相手。その言葉通り、決勝は一方的な戦いになってしまった。

 第1ゲームこそ21対18と競り合ったが、「これまでの試合の疲れがあって最初からスピードを上げられなかった。長いラリーになることが多く、自分の方が分が悪い、もっと仕掛けたいと思ったがなかなかうまくいかなかった」という山口は、結局第2ゲームも21対12で失い、あっけなく決着がついた。

「茜ちゃんは低く速い球を打つドライブ戦が得意なので、それに合わせてしまうとやられる。だからラリーに持っていくことを意識しました。今回も勝てたけど、彼女に対しての得意意識はない。ただ相手より『ここは負けない』という気持ちが強かったと思います。バドミントンのセンスでは茜ちゃんの方が上だけど、負けん気と練習を一生懸命やること、粘り強さは負けていないという自信があります」

 こう話す奥原は念願のスーパーシリーズ初優勝についても、「1勝すれはすごく大きなステップになると思っていたけど、勝ってみると嬉しいというよりも、これからもっと頑張っていかなければいけないという気持ちになりました」と気を引き締める。

 決勝で敗れた山口は「奥原さんとやるのはいつも準決勝とか決勝で疲れている時だから......。その点ではもっと体力をつけなければいけないと思う」と話す。

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