2014.11.06

潜入! 2020東京五輪の前線基地、ナショナルトレセン

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 石山慎治●写真 photo by Ishiyama Shinji

10月特集 東京オリンピック 1964の栄光、2020の展望(14)

トレセンスタッフに聞く、メダリストが生まれる理由(1)

 2020年東京五輪に向けて、各競技団体はさまざまな強化育成プランをスタ-トさせているが、その中心的な役割を果たすのが、ナショナルトレーニングセンタ-(通称NTC/トレセン)である。

2008年に完成。東京・北区にあるナショナルトレーニングセンター

 NTCは2008年1月にオ-プンしたトップアスリ-トのための練習施設だが、その効果は顕著に結果に表れている。2012年、ロンドン五輪で日本は金7個、銀14個、銅17個、計38個のメダルを獲得した。2008年北京五輪と比較すると13個もメダルが増えており、獲得メダル総数は史上最多だった。そして、特筆すべきはメダル38個の内、35個がNTCに入っている競技だったのである。

「集中的、継続的に練習する環境を提供することができれば、これだけ効果が出るのだとかなり驚きましたね」

 そう語るのは、NTC内にあるJOC強化部の笠原健司氏である。

JOC強化部、笠原健司氏。このトレセン 設立に尽力。構想段階から携わっている

 NTCは、東京都北区にある。そこに体操やバレ-、柔道、レスリング、卓球など夏のインドア系の競技15種目が練習できる環境を整え、合宿などに対応できるよう宿泊施設、食堂、研修室などを兼ね備えている。隣の棟には、国立スポ-ツ科学センタ-というケガやリハビリなどのスポ-ツ診療と競技力を向上させるスポ-ツ医科学支援などの研究施設がある。