2014.03.07

ソチ・パラリンピック開幕! 活躍が期待される注目の選手たち

  • 星野恭子●文text by Hoshino Kyoko
  • 越智貴雄●写真photo by Ochi Takao

悲願の金メダル獲得を目指すノルディックスキーの久保恒造(写真は2014日本障害者クロスカントリースキー競技大会)  障害者スポーツの祭典、パラリンピックの第11回冬季大会がロシア南部のソチを舞台にまもなく開幕する。現地時間の7日20時(日本時間8日午前1時)から黒海沿岸のフィシュト・スタジアムで開会式が行なわれ、16日までの10日間に5競技72種目で金メダルが争われる。45カ国から約550人の選手が参加。

 日本の選手団はアルペンスキーに12名、ノルディックスキー(クロスカントリースキーとバイアスロン)に8名の計20選手が出場。どちらも現地8日から競技がスタートする。主将はアルペンスキーの森井大輝(富士通セミコンダクター)が、旗手はノルディックスキーの太田渉子(日立ソリューションズ)が務める。

大目標は、表彰台独占

 アルペンスキー日本チームは”史上最強”の呼び声も高い。特にチェアスキー(専用のいすに1本のスキーを取り付けた特製スキー)に座って滑る座位(シッティング)クラスの選手たちは、現世界ランキングの上位者揃いで、その一角を担う森井は「日本チームで表彰台独占が目標」と力強い。

 ソチパラリンピックが4大会目となるベテランの森井は、高速系種目にも技術系種目にも強いオールラウンダーだ。2006年トリノ大会では大回転で銀、10年バンクーバー大会では滑降で銀、スーパ大回転で銅メダルに輝き、11-12年シーズンはワールドカップ(以下、W杯)で総合優勝も果たしている。ソチでは、「のどから手が出るほどほしい」という自身初のパラリンピック金メダルを狙う。

 森井と同じく座位クラスの選手で、卓越したターン技術から”回転のスペシャリスト”と呼ばれる、鈴木猛史(駿河台大学職員)も表彰台候補のひとりだ。パラリンピックは今大会で3回目になる。本命の回転はトリノ大会で12位、バンクーバーで15位と悔しい結果に終わった。バンクーバーは大回転で銅メダルを獲得したものの、”スペシャリスト”として「今度こそ、回転でメダルがほしい」と鈴木は語る。