【カーリング】カーママ、五輪出場! メダルも期待できる「成長速度」

  • 竹田聡一郎●文 text by Takeda Soichiro
  • photo by Bongarts/Getty Images

 参加7カ国中、2カ国に五輪出場権が与えられる、カーリング世界最終予選(12月10日~15日)がドイツで開催された。日本からは北海道銀行フォルティウスが参戦し、中国に次いで2位を獲得。日本女子代表としては、5大会連続の五輪出場を決めた。

ソチ五輪出場を決めた日本女子代表。ソチ五輪出場を決めた日本女子代表。
 日本に限ったことではないが、予選リーグ序盤はキーンアイス(石が曲がりやすい氷)に対応するのに苦労した。特に3戦目のラトビア戦では、4エンド連続で失点するなど、アイスの状態を確認しながら耐えるゲームが続いた。それでも、終盤に得点を重ねて逆転に成功。3連勝を飾って、チームは世界との戦いに確かな手応えをつかんでいった。

 スキップの小笠原歩が言う。

「いつもなら崩れるところで粘れたのは大きい。しっかり狙ったところに石を運べた。フロントライン(リードとセカンドの4投※)でしっかりゲームを作れたのが良かった」

※1エンドにつき、各チームが投げるストーンの数は8個。リード、セカンド、サード、スキップの順で各選手2投ずつ

 リズムをつかんだ日本は、そのまま4戦目のドイツ戦、5戦目のチェコ戦も勝利。最終戦の中国には敗れたものの、上位3チームで争うプレイオフ進出を決めた。そして、中国との1位・2位決定戦では再び惜敗するが、最後の1枠を決めるノルウェー戦に快勝。日本は見事、五輪切符を手にした。

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