浅田真央がソチ五輪で見せた涙と笑顔の舞台裏「これなら、いけるかも」失意のあとに見せた最高の演技 (2ページ目)
【トリプルアクセル復活、そして進化......】
ソチ五輪プレシーズン(2012−2013)でも、前半はトリプルアクセルを封印。GPシリーズ・中国大会とNHK杯はともに180点台で優勝する。NHK杯後から腰痛に苦しむなかで臨んだGPファイナルだったが、プログラムの完成度の高さを見せ、196.80点で4年ぶり3回目の優勝を果たした。
全日本選手権で6回目の優勝を果たすと、トリプルアクセルを復活させた四大陸選手権では、SPでノーミスの演技を披露した。フリーはトリプルアクセルの回転不足など複数のミスがありながらも、合計204.45点の高得点で優勝。結果はしっかりと残した。世界選手権でも、SPはトリプルアクセルを成功。合計197.89点にして、キムとカロリーナ・コストナー(イタリア)に次ぐ3位となり、復活を印象づけて次につなげた。
そしてソチ五輪シーズン(2013−2014)の浅田は進化を見せた。2013年10月のジャパンオープンからトリプルアクセルに挑む。GPシリーズ・アメリカ大会を制し、男女シングル初の、GPファイナルを含むGPシリーズ通算7大会優勝の偉業を達成した。NHK杯では、フリーでトリプルアクセルの回転不足のミスはあったが、合計を自己ベストの207.59点にして優勝する。
「ショートもフリーもアメリカ大会より改善できている実感もあります。全体の滑りもリラックスして最後までスピードが落ちないのがよかったです」
佐藤コーチは「滑りが少しずつよくなっていて、それだけではなく音楽の表現も柔らかく変わってきて、総合的によくなっています。トリプルアクセルも練習では平均的に固まってきていますが、試合だとほんのわずかに力が入ってしまうというところがある。興奮状態でスピードが速くなってしまっているから身体が振られてしまうのが、失敗の大きな原因。どんな時でも同じ力を使えるようにさせたいです」と分析していた。
200点台を安定して出せるようになり、次への段階として、浅田はGPファイナルでフリーにトリプルアクセルを2本入れる構成に挑戦。結局、SPは回転不足、フリーも転倒と回転不足でクリーンなジャンプはできなかったが、それでも合計204.02点で優勝と、結果は残した。全日本選手権でもトリプルアクセルは回転不足とパンクのシングルになり、3位に。ソチ五輪の代表には、鈴木明子、村上佳菜子とともに選出された。
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