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【ミラノ五輪】9位発進の佐藤駿「逃げ出したいくらいの緊張」 フリーでは攻める気持ちで追い上げなるか (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Toshimi Oriyama

【実力を発揮できれば追い上げは可能】

「(五輪は)初出場だったけれど、最終グループに入れてもらえるくらいのランキングに自分がなっているのがうれしいことだったし、公式練習からすごくレベルが高いなかでたくさんの刺激をもらいました。

 悔しさが残る演技になってしまい、フリーでは最終グループで滑れないのが残念ではありますが、この舞台ですごく楽しく滑れた。しっかりと気持ちを切り替えてさらにいろんなものを他の選手から吸収して、この五輪をいい形で終えて、次につなげていければいいかなと思います」

 本人も周囲も「もしかしたら届くかもしれない」と思っていたメダルは、少し遠のく結果になってしまった。だが今季、GPシリーズから安定した成績を残すまでに成長した彼の実力を持ってすれば、フリーでの追い上げは十分に可能だ。

 演技終了後には、申し訳なさそうな表情をして胸の前で両手を合わせた佐藤。そのあとの観客席へのあいさつでも礼をして、その都度両手を合わせた。納得できない演技に終わったことを謝るような振る舞いは、佐藤駿"らしさ"を感じさせた。

 フリーは、団体のように攻める気持ちを持った演技を再現するはずだ。どこまで順位を上げられるか、期待したい。

著者プロフィール

  • 折山淑美

    折山淑美 (おりやま・としみ)

    スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。

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