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【ミラノ五輪】鍵山優真「金メダルはオプション。結果はあとからついてくる」 マリニンと決戦へ (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Toshimi Oriyama

【4回転フリップ投入で決戦の舞台へ】

 マリニンとは5.09点差で、団体のフリーのようにマリニンがミスを連発し得ることを考えれば、逆転の可能性は十分ある。さらに、欧州選手権を欠場して五輪に合わせてきたアダム・シャオ・イム・ファ(フランス)もジャンプの回転が鋭くなり、スケーティングや身体の動きも勢いを増している。表彰台争いはこの3選手に絞られる展開になってきた。

 鍵山は、団体からの連戦をしっかりと想定して準備をしてきた成果を感じているといい、冷静な気持ちで3日後のフリーも迎えられそうだ。

「団体と同様に、金メダルはもう自分のなかではオプションというか、あとからついてくるものだという意識です。どんな時でも結果というのはあとからついてくるもの。フリーでは4回転フリップも久しぶりに投入するのでしっかりと調整しながら、とにかく悔いのない演技をするのが一番の目標です」

 前回の2022年北京五輪は、先輩の羽生結弦や宇野昌磨に引っ張られるなかでの戦いで、銀メダルを手にした。だが、今回は自分が日本のエースとしてチームメイトを引っ張っていく立場になった。

 そんななか絶対に試みたいと考える、フリーでの4回転フリップ。それはマリニンの強さと存在感を認めたうえで、自分自身の本当の立ち位置を確認しようとする戦いでもある。決戦への準備と覚悟は、団体と今回の納得のSPで十分に整ったと言える。

著者プロフィール

  • 折山淑美

    折山淑美 (おりやま・としみ)

    スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。

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