平昌五輪で「大満足の演技」もメダル獲得ならず......宮原知子が4回転時代に追い求めた自分らしさ (2ページ目)
【大満足の演技もメダル獲得ならず......】
初の大舞台、2018年2月の平昌五輪の演技は団体戦SPから。最初の3回転ルッツ+3回転トーループで回転不足を取られて68.95点。「練習から緊張していましたが、本番は思ったより楽しく滑れました。点数は悔しいですが、演技的にはすごくよかったのでいいスタートが切れた」と手ごたえを口にしていた。
そして個人戦ではその言葉どおりに力を出しきる滑りをした。SPは「最後まで緊張していた」と話すが、ノーミスに仕上げて自己ベスト更新の75.94点を獲得。「やっと75点台が出せました」と素直に喜んだ。
2日後のフリー。最終グループ1番滑走でノーミスの演技を見せてこちらも自己ベストの146.44点を獲得し、合計222.38点に。大舞台での実力を出し、笑顔を見せた。
「『いつもの練習どおりに』と思いながら滑りました。やることはやりきったので、終わった時は『ここまで来たらメダルがほしい』と思ってガッツポーズをしました」
しかし、世界選手権連覇中のメドベージェワや、ジュニアでも数々の実績を積み上げたアリーナ・ザギトワ(ロシア)という若手の壁は厚かった。
ふたりはSPで、ジャンプ3本すべてを基礎点が1.1倍になる演技後半に入れ、80点台に乗せる。フリーでは、ザギトワは7本すべてのジャンプを後半に入れる高難度の構成。ザギトワが239.57点とメドベージェワは238.26点と歴代世界最高得点に肉薄するハイレベルな戦いだった。さらに前季世界選手権2位から自信をつけたケイトリン・オズモンド(カナダ)も230点台に乗せ、宮原は4位にとどまった。
「五輪までは楽しく準備ができたし、氷も感覚もよかったので自信を持ちながら滑れたのはよかったと思います。自分自身、ショートもフリーも大満足の演技だったので、『何位でもいいな』という気持ちと、『メダルがほしいな』という気持ちが両方あった。だけど、やっぱりあとに滑る選手はみんないい演技をしたのでしょうがないというか......。自分がもっと頑張らないといけないのかなと、いろいろ複雑な感じでした。またこの舞台に戻って次こそメダルを獲りたいという思いは強くなりましたが、4年間というのは長いので、いろいろなことを考えて自分のスケートを磨きながら頑張りたいです」
平昌五輪をこう振り返った宮原は、世界の選手たちの構成が高難度化するなか、トリプルアクセルへの挑戦も口にしていた。
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