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坂本花織を破って優勝! ミラノ・コルティナ五輪へ千葉百音が快調な滑り出し「うれしいけど、まだまだ」 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【うれしさとともに、まだまだだな】

 SPとフリーはともに自己ベストに僅差まで迫るセカンドベストの得点で、合計は自己ベストをマーク。その結果に「うれしいという感情もあるけど、まだまだだなというところもある」と振り返る千葉。

「緊張したなかでも力を出しきれたほうだなと思います。(ジャッジに)点数を出していただけたのはうれしいけど、自分のなかでは点数より、しっかり演技内容を......。『ここがよかった、ここが悪かった』というところにフォーカスしてまた練習していきたいです」

 今大会の結果で五輪を狙う今季のプログラムへの迷いはなくなり、自信を持てたのは確かだろう。GPシリーズは第3戦スケートカナダと、第6戦フィンランド杯に出場予定の千葉は、このあと9月24日から始まるCSネーベルホルン杯に出場し、アメリカのアンバー・グレンやイザボー・レヴィトと対戦する予定だ。

 世界で戦う積み重ねのなかで、国際ジャッジの評価を自己分析しながらプログラムをさらに磨き上げていく準備は、今大会の優勝で十分にできたと言える。

レポート#3へつづく

著者プロフィール

  • 折山淑美

    折山淑美 (おりやま・としみ)

    スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。

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