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坂本花織を破って優勝! ミラノ・コルティナ五輪へ千葉百音が快調な滑り出し「うれしいけど、まだまだ」 (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【スケートの大切さを噛み締めながら】

 翌日のフリーは最終滑走。坂本が合計を203.64点にしたなかでの演技だった。フリーで130.54点を出せば逃げきって優勝できる計算だったが、千葉は「昨季のGPファイナルくらい緊張したし、リンクも少し冷えていたので『自分はできるかな』と不安になるところもありました」と明かす。

 それでも滑り出しは伸びのあるスケーティングで、いつもどおりの千葉らしい滑りだった。3本目の3回転サルコウは回転不足でステップアウトとなったが、そのあとは丁寧に要素をこなす。

 最後の3回転フリップも「q」(4分の1回転不足)判定にはなったものの、終盤のステップシークエンスでは細かな音もしっかりと拾いながら大きな滑りを見せ、最後までスピードを落とさずレベル4にしたレイバックスピンで締めた。終わった瞬間に優勝が決まったと思える出来だった。

 千葉はサルコウのミスを悔しがりながらも、「国際大会初戦を終えて、とりあえずホッとしている」と安堵の表情を見せた。

「点数は満足いく結果で終われたのはよかったけど、反省点はたくさん見つかった。まずは緊張したなかでどれだけ実力を出せるかというところにフォーカスを当てて、実戦に向けてまた準備していきたいです」

 そして千葉はこう続けた。

「サマーカップが終わってからはすごくギアを入れて練習してきて、それが成果として出た試合だったのかなと感じています。もちろん試合で勝つのもうれしいことではあるけど、まずは自分のなかでスケートがどれほど大切なものなのかということをきちんと噛み締めながら、自分を育て上げていく感覚で今シーズンは仕上げていきたい。これからどんどんショートもフリーも、いいプログラムに磨いていけると信じてやっていきたいです」

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