高橋大輔プロデュース『滑走屋』を声優・春瀬なつみが全力応援! ストイックな舞台裏に「ハッとしました」 (2ページ目)
【高橋大輔さんの"遊び"に魅了されました】
ーー座長である高橋大輔さんとは対談などでお会いしたようですね。2011−2012シーズンのフリー『ブルース・フォー・クルック』が高橋さんのプログラムのなかで一番好きだとか?
春瀬なつみ(以下同) 『ブルース〜』は、高橋さんのよさが余すところなく出ていると思うんです。曲自体の音数が少なくて、余韻で表現しないといけないじゃないですか? だからすごく難しいはずなのに、リラックスした感じに見えるんです。それがスケートの"遊び"につながっていて、引き込まれるんですよ。すばらしいスケーティングと曲がマッチしていて、振付師の(パスカーレ・)カメレンゴ先生もそんな演技を見越していたのかなって。
ーー高橋さんのスケートは現役時代から別次元でした。二人三脚で戦った長光歌子先生は「多くの人は見て聞いてそれから体を動かそうとするけれど、(高橋)大輔は細胞が勝手に反応するようなところがある気がしました」とおっしゃっています。
本当に感覚がすごいなって思います。ふつうの人が考えられないところの滑りに"遊び"があって。本人は軽く流しているだけでも思わず見入ってしまう。たしかに細胞全体が勝手に反応していて、同じ演技が存在しないんですよ。『滑走屋』は、その高橋さんがつくり出すものだけに特別ですね。
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