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ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪にロシア勢参加で坂本花織は「ワクワク」 (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【危なげない4連覇も「少し守りに」】

 22日のフリーは、直前の島田麻央が合計を219.00点にしたあとの最終滑走。

「自分のなかで腹をくくって勝ちにいこうと思った時ほど成績がいいというのは、本当にいろんな大会を経験して気づけた部分。今回、ファイナルから全日本に向けた期間に、強気でいかなければと思い返すことができたのですごくよかったです」

 その気持ちに揺るぎはなく、序盤のジャンプ3本は高い加点。だが、後半は「少し守りに入ってしまった」と反省する部分も。GPファイナルから後半に入れている3回転フリップ+3回転トーループで、フリップがオーバーターンになったあとトーループは2回転にした。

「(コンビネーションのトーループを)3回転にするか2回転にするかすごく迷いましたが、無理をしてそのあとの3回転ルッツと3回転ループに影響して、もし失敗してしまったら元も子もないなと考えてしまいました。そこがちょっと悔やまれるところかな」

 それでも149.76点を獲得し、合計は228.68点と危なげない優勝。演技後に両手を握りしめたポーズは、「悔しいという気持ちだったので、ガッツポーズではないです」と坂本は苦笑しながら説明した。

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