本田望結は自分が『ワンピース』のナミを演じることがまだ信じられない「好きすぎて...」

  • 山本夢子●取材・文 text by Yamamoto Yumeko
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

本田望結インタビュー
『ワンピース・オン・アイス』後編
前編を読む>>『ワンピース』は世界共通の言葉。食べてみたい悪魔の実は?

アニメ『ワンピース』がフィギュアスケートに! そんな史上初の試みで、本田望結はナミ役を演じる。インタビューの後編は、アイスショーで自らが演じるナミについての思いを聞いた。

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『ワンピース・オン・アイス』では姉妹共演も話題に。ナミ役の本田望結(写真)、姉の真凜はビビ役を演じる『ワンピース・オン・アイス』では姉妹共演も話題に。ナミ役の本田望結(写真)、姉の真凜はビビ役を演じるこの記事に関連する写真を見る――マンガやアニメから、スケートや実生活に取り入れたいと思ったこと、影響を受けたことはありますか?

本田 たとえば、ショーでアニメの映像をスクリーンに映し出して、そこから飛び出てくるような演出があったらおもしろいなと思いますね。今回どういう演出になるかはまだわからないんですけど、3Dみたいな、実写3Dというか。映像からスケーターが飛び出てきたらおもしろいな、と。でもアイスショーで使える壁が1方向だけとなると、難易度が高いので難しいんですけど。

 フィギュアスケートって本当にいろんなことができると思うんです。プロジェクションマッピングで見せるのもおもしろいですし。その一歩を踏み出すのが、今回の『ワンピース・オン・アイス』なので、私もこの経験を活かしてまだまだいろんなことができるフィギュアスケートの魅力を作りたいというのが夢です。

――ナミの技はプロジェクションマッピングと相性がよさそうですね。

本田 きっとかっこいいですよね。自分だけじゃできないことも、技術スタッフのみなさんの力とともに、すばらしい舞台が作れるといいなと思います。

――今回のアイスショーはふだんのショーや競技とはまた違ったものになると思いますが、心がけたいことなどはありますか?

本田 やっぱりフィギュアスケートは、(試合で)選手でいる時はみんなそれぞれ(のパフォーマンス)に集中すると思うんですけど、今回はみんなが物語の役にならなければいけない。しかも、すでに存在しているキャラクターですから、お客さんが持っているイメージがあるわけじゃないですか。その理想やイメージを裏切らないようにしないといけないと思いますし、それは難しいことだろうなと思います。スポーツは正解がないので自分が思うように取り組めばいいと思うんですけど、今回のアイスショーは原作という正解があるからこそ難しい。でも、突き詰めれば突き詰めるほどナミに近づけると思うので。まだ2カ月あるとはいえ、もう2カ月しかないとも言えるわけですから、できることをやっていきます。こんなシーンがあるだろうと自分で想像して積極的にやっていきたいですね。

――「本田望結のナミは原作のイメージと一致している」とファンに思ってもらえるように、ですね。

本田 スケートファンはもちろん、『ワンピース』が好きで見に来てくださる方もいると思うので、どの世代の方が見ても心地よいショーにしたいなと思います。

――役のオファーがあった時にはどう思われましたか?

本田 宇野(昌磨)さんがルフィ役と聞いた時は絶対見に行こうと思いましたし、姉(本田真凜)がビビ役と聞いてなおさら見に行こうと思っていました。そんな時にお声をかけていただいて、自分も出演したら「(観客として)見に行けないやん、私」と思って(笑)。それくらい想像していなかったことなのでびっくりしたのはもちろんですけど、私、ナミが本当に好きで。以前、自分が愛用しているコスメアイテムと『ワンピース』がコラボした時は、すぐにナミのものを買いました。

 本当に好きなキャラクターなので、オファーをいただいた時は喜びというよりも、「私がナミをやるってどういうこと???」みたいな。好きすぎて「ナミをやっちゃいけないでしょ、ナミはナミでしょ!」と思って混乱していました。まだリハが始まっていないのでいまだにピンときていなくて、自分があの広い会場でナミを演じるということが想像できないですし、実感がわいていないところが怖さでもあります。

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