本郷理華が語る全日本への思い。休養後に生まれた気持ちの変化とは (3ページ目)
全日本に照準を合わせ、白岩はその意気込みを明るく語っている。
「(ケガ後の復帰で)完成度は、まだまだ半分もいっていません。近畿から西日本と戦って、細かい、小さな技術を磨いていかないといけないと気付きました。全日本まで、もっと表現を磨いていきたいです。ケガの影響もあって、練習時間を多く確保することはできないんですが、何が一番大事か、考えながら練習していきたい」
彼女たちは、今のすべてをかけている。全日本が人生の基軸になっているのだ。
「一番の目標だった全日本に出場できることが決まって、ホッとしています」
西日本選手権SPを滑る本郷 そう語ったのは、昨シーズンは休養し、今シーズン1年半ぶりに復帰して中部選手権を戦い、西日本で2戦目となった本郷理華(中京大学)だ。休養の流れで、「引退」も考えていたが、もう一度リンクで、という衝動があったという。
「一回(競技を)休んで、試合って考えた時に、もう一度、全日本に出たいと思いました。それが(現役を)続けるきっかけの一つになっていて。今までは、全日本でいい演技をして上位に進んで、他にもいろんな試合に出られるように、と思っていました。でも、今はそういう目標よりも、ただただ全日本でいい演技をしたい。滑れるだけでもうれしくて、その感覚が今までとは違うところです」
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