本郷理華が語る全日本への思い。休養後に生まれた気持ちの変化とは (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 田中宣明●撮影 photo by Tanaka Nobuaki

「(西日本のフリー)公式練習でトリプルアクセルは調子が悪くて、直前にダブルに決めました。トリプルアクセルは最近、全然跳べていなくて。これから確率を上げていきたいです」

 そう語る河辺は、トリプルアクセルを武器にすることができれば、全日本でも上位に食い込むだろう。

「昨シーズンの(ジュニアで参加した)全日本は、全日本ジュニア(優勝)の後で、(安心したのか)13位とボロボロだったんですが。今シーズンは自己ベストを出して、表彰台に乗りたいです! 今はジャンプのミスだけでなく、スピン、ステップも(最高)レベルを取れていないので、細かいところを改善していきたいです」

 少女は野心的に語った。

 一方、昨年は足のケガで全日本出場を棒に振った白岩優奈(関西大学)も、SPはその思いがスタンドにまで届く万感の演技で、3位に入っている。そしてフリーも、冒頭の3回転ルッツ+3回転トーループをどうにか降り、5位。総合5位で、今年の全日本出場を決めた。

「練習から百発百中にして、ショートでもフリーでもクリーンな演技をしたい」

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