2020.11.03

本郷理華が語る全日本への思い。休養後に生まれた気持ちの変化とは

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 田中宣明●撮影 photo by Tanaka Nobuaki

西日本選手権フリー演技をする本郷 全日本選手権は、すべてのフィギュアスケーターにとって特別な舞台なのだろう。10月30日から11月1日まで、京都アクアアリーナで開催された西日本選手権。そこには、全日本進出をかけた白熱があった。

「(フリースケーティングの)本番前に、よくないイメージがあって。もう無理かもって思うと、泣いてしまいそうだった」

 昨シーズン、全日本でシニアデビュー5位だった横井ゆは菜(中京大学)だが、西日本選手権のフリー演技後に、その胸中を吐露していた。ショートプログラム(SP)で14位と低迷。11位までが全日本進出枠で、「(西日本で)落ちてしまうかも(全日本に出られない)」と不安になった。

 結局、横井はフリーで乾坤一擲(けんこんいってき)の戦いに挑み、3回転ルッツ+2回転トーループ、ダブルアクセル+3回転トーループの連続ジャンプを決め、7位と巻き返した。総合でも7位に順位を上げ、無事に全日本へ進むことになった。リモートの記者会見に臨んだ表情からは、喜びと安堵が伝わってきた。

 また、16歳の河辺愛菜(木下アカデミー)は今シーズンがシニアデビューで、西日本は3位に躍進した新田谷凜(中京大学)に続いて、4位と健闘している。初めての全日本出場を決めた。