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宮原知子の「愛したプログラム」と来季。
練習再開後に「焦った」わけ (3ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • エンリコ/アフロスポーツ、能登直●写真 photo by AFLOSPORTS、Noto Sunao(a presto)

『小雀に捧げる歌』のプログラムを作ってくださったローリーさんは、すごくたくさんのジャンルから音楽を集めたうえで、いろいろな要素を集めて振り付けをして、ひとつのプログラムを作ってくれます。その知識や力量がすごいなと、いつも思っています。

 振り付けの仕方としては、音楽を聴いて、音楽から連想する動きを作り出し、特にステップシークエンスでは、レベルを取らないといけないので、ターンの数、方向を考えつつ、それを曲にはめ込んだり、振り付けをステップに合わせてつけたりしながら、音にもぴったり合わせていく感じです。

 ローリーさんが思いついたり、感じたりした動きを振り付けに落とし込みながら、レベルのことも計画的に組み立てていきます。

 最近、私もプログラム作りにも関わるようになりましたが、ローリーさんは私に「自分の演技をどう思うか」などと、すごく聞いてくださるようになりました。これまでは、振り付けをしてもらっているときに、自分の心の中で「こんなの、どうかな」と思っただけで終わってしまっていましたが、言うチャンスを作ってくれたり、「自分で考えてみて」と言ってくださったりします。

 自分も勉強しながら振り付けをしているので、どんどん振り付けの練習の難度が上がっているというか、ただ覚えるだけじゃなくて、自分でも音楽を感じて、振り付けに生かすようにしないといけなくなっています。

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