髙橋大輔には、優しさを極めて身につけた「強さ」がある (6ページ目)
髙橋は心根の優しい男だが、勝負から逃げたことはない。全力で立ち向かう。その激闘の果てに、道は広がった。
アイスダンサーとしても、その信条は変わらない。
「舞台(『氷艶』)を経験し、他ジャンルの人とのコラボで、スケートの可能性はまだまだ広がる、と感じました。自分はできる限り長く、スケートで表現していきたい。人と組むことで、いろんな伝え方ができるようになるはず」
滑りを極める道か。ただ、髙橋のスケートとの対峙は、もっとふわりと柔らかい。子どもが好きなものに飛びつく自然さだ。
「僕は滑り続けます。氷の上でパフォーマンスがしたい!」
ひとつの物語の終わりは、もうひとつの物語の始まりだ。
【2019-2020シーズン主な成績】
■全日本選手権(204.31/12位)
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