2020.03.22

鍵山優真と佐藤駿。同学年の
2人の競り合いは来季シニアの舞台へ

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

Never give up! 
日本フィギュアスケート2019-2020総集編(8)

全日本選手権で3位となった鍵山優真 カナダのモントリオールで開催予定だった世界フィギュアスケート選手権が、新型コロナウイルスの影響で中止になり、2019-2020シーズンが終了。今季も氷上で熱戦を繰り広げた日本人スケーターたちの活躍を振り返る。

 フィギュアスケート日本男子の次代を担う2人のジュニア選手が急成長を遂げた。今シーズンはジュニアの世界でそれぞれ活躍を見せ、シニアへの足掛かりを作ったと言っていいだろう。来季、その手ごたえと自信を持ってシニア転向を決めた。世界ジュニア選手権で銀メダルを獲得したユース五輪王者の鍵山優真と、4回転ルッツを成功させてジュニアグランプリ(GP)ファイナル王者となった佐藤駿。ともに16歳のライバルだ。

 2人はお互いに刺激し合い、切磋琢磨しながら、好勝負を繰り広げてきた。大きな舞台での対決は、まさに目を見張る熱戦となった。

 今季初めて戦った11月の全日本ジュニア選手権では、鍵山に軍配が上がった。ショートプログラム(SP)で首位に立った鍵山は、フリーで2本の4回転トーループをきっちり決め、課題のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も成功させて、ほぼノーミス演技を見せた。国際スケート連盟(ISU)非公認ながら、ジュニア世界最高得点(当時)を上回る合計251.01点を叩き出して初優勝を飾り、自身初めてのタイトルを手に入れた。