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髙橋大輔がアイスダンサーを目指す理由。
「簡単でないのは承知のうえ」 (3ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 これからアイスダンス選手としてやるべきことが山のようにあると言わんばかりに、課題を次々と挙げた髙橋。裏を返せば、未知の世界に本格的に足を踏み入れ、一からスタートを切るワクワク感の源泉でもあるだろう。

「アイスダンスを理解すれば、スケートがもっと広がる。最終的にはそこが一番だけど、現役の競技者として2022年を大きな目標に掲げるのはすごく大事なこと。簡単なことではないというのは、お互いに承知のうえ。そこを大きなひとつの目標として目指すのは、やるとなった時に一緒に決めました」

 キレのある、清々しささえ感じるジャンプをもう見られないのは残念だが、プログラムをひとつの作品に作りあげ、音を体で表現できる髙橋の真骨頂は、アイスダンスでさらに発揮できるかもしれない。髙橋が憧れたアイスダンサーたちのような個性が立ったプログラムをぜひとも演じてもらいたいものだ。

 最後に、どんなアイスダンサーになりたいかと聞いた。

「パッション系じゃないですか。顔もラテンじゃないけど、ちょっと濃い目なので(笑)。いろいろな世界観を出せるカップルになりたいなと思います」

 変幻自在の"踊れるスケーター"髙橋なら、シングルとアイスダンスの垣根も軽々と飛び越えて、ファンをあっと驚かせてくれるに違いない。

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