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宮原知子、ファイナル出場を逃すもショックはなし。前向きに全日本へ

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

ロステレコム杯で4位だった宮原知子ロステレコム杯で4位だった宮原知子 グランプリ(GP)シリーズ・フランス大会2位の宮原知子は、11月15日からのロステレコム杯で2位以内になればGPファイナル進出が確定し、3位でもほぼ確定の状況だった。しかし、結果は惜しくも4位。ファイナル出場を逃すことになった。

 自身初の経験となるGPシリーズ連戦で、宮原は14日の公式練習後に「思っていたより疲れはない」と話していたが、フリーの演技後には「今日は疲れたという感じはなくていつもどおりなんですけど、昨日は何かよくわからないけど一番疲れていました」と疲労があったことを吐露した。

 その影響もあったのか、15日のショートプログラム(SP)では、それまで普通に跳べていた3回転ルッツの調子が6分間練習になってからおかしくなってしまった。

「それまではよかったので、6分間練習の時に悪くて『どうしようか』という気持ちになった。それがそのまま出てしまって、緊張で硬くなっていたのもあった。うまくタイミングが合わなかったという感じでした」

 こう話す宮原は、予定していた冒頭の3回転ルッツからの連続ジャンプが2回転になってしまい、連続ジャンプにもできなかった。

 その後の要素は「とにかく失敗をしないように」ときっちり滑り、最後の3回転ループに2回転トーループを付けて少しでも得点を上げようと試みた。結局、SPの得点は63.09点で6位発進。演技構成点は、完璧な滑りでSPトップになったエフゲニア・メドベデワ(ロシア)に次ぐ34.54点を獲得していただけに、悔しいスタートになってしまった。

 それでも、SP3位のマライア・ベル(アメリカ)と4.02点差で、16日のフリーでは逆転表彰台の可能性は十分あった。

 しかし、中国杯でも苦しんでいた回転不足のミスが出てしまった。

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