2019.07.27

本田真凜は自分を鍛え直す。
出場試合を増やし「強くなりたい」

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 シニアデビューから2年。目指していた平昌五輪代表を逃し、変化を求めた昨季も成績が振るわなかった本田真凜は、新たな環境を模索しながら、正念場のシーズンを迎えることになる。

全日本フィギュアシニア強化合宿に参加した本田真凜 2018年4月に、幼少時から指導を受けていた濱田美栄コーチのもとを離れ、ネイサン・チェンら世界のトップスケーターを指導するラファエル・アルトゥニアンコーチに師事するためアメリカに拠点を移したが、今オフからは日本とアメリカを往復することになるという。
 
「学校のこともありますけど、今年はたくさん試合に出たいなと思っています。日本での試合が増えてくるので、やはり試合前後で教えてもらえる先生では本田武史先生がいいなと思い、お願いしました。今回(の日本滞在中)はずっとレッスンしていただいています。

 オフはいつもよりも早めに新しいプログラムを作ったので、それをアイスショーで披露してきて、いまの自分に必要なのは試合に慣れることだと思うので、今年は日本の試合、地方の試合にもたくさん出たいなと思っています」

 ジュニア時代はそこそこの練習をすれば結果が出たというが、やはりシニア転向後はそうはいかなかった。レベルが高く、かかるプレッシャーも違ってくるシニアの試合は、今までと同じやり方では通用しなくなった。

「ジュニアやノービスの時代は、練習よりも試合が楽しみで、試合だけ頑張ろうという感じだったんですけど、シニアに上がってからは、練習と試合で気持ちの部分がすごく違っていて、試合であまりいい演技ができなくなってしまったので、いまはそれを変えていきたいと思っています。お客さんの前で滑ることだったり、試合に出る機会を増やして、演技に自信を持てるようにできればいいなと思っています」
 
 昨季はグランプリ(GP)シリーズのスケートアメリカ8位、フランス杯6位。起死回生を狙った全日本選手権でも課題のジャンプが崩れて自身ワーストの15位に終わった。自信を喪失しながらも、まだまだやるべきことがあると前向きに捉え直したという。アルトゥニアンコーチからは、ジャンプの修正や練習の取り組み方の意識改革には時間が必要だと諭された。