「次のロシア大会が楽しみ」。羽生結弦の表情は輝いている

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 2010年にシニアデビューして以来、羽生結弦は、これまでグランプリ(GP)シリーズ初戦では2位が最高で優勝を果たしていなかった。そして今回、フィンランド大会で、2位のミハル・ブレジナ(チェコ)に39.14点差をつけて圧勝し、GP初戦で初めて優勝を飾った。羽生はフリーの後に笑みを浮かべながらこう語った。

GPシリーズ・フィンランド大会で優勝した羽生結弦GPシリーズ・フィンランド大会で優勝した羽生結弦「ジュニアGPを除けば、これまでずっと取ることができなかったGPシリーズ初戦で1位を取ることができたのはうれしいです。もちろんアンダーローテーションやふらついているジャンプも多々あったり、スピンの出来も自分の中では(課題が)いっぱいありましたし、そもそも集中しきれなかったり、完璧な内容ではなかったかもしれないけど、ショート、フリーともに大きなミスはなくジャンプもとりあえず全部立てたというのは大きな収穫だったと思います。

 得点など、いろいろなことを言われると思いますけど、まずはショートで100点を超えられたことと、フリーで目標にしていた200点超えはできなかったですが、次へのステップとしてはジャンプの抜けがなかった、転倒がなかったというのはいいことかなと思います」

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