2018.11.04

フィンランド大会SP首位発進。羽生結弦はそれだけでは納得しない

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

GPシリーズ・フィンランド大会SP首位発進の羽生結弦 11月3日のグランプリ(GP)シリーズ・フィンランド大会2日目の男子ショートプログラム(SP)。羽生結弦の最初のジャンプの4回転サルコウは、踏み切りで少し力が入っているように見えた。

 羽生は、直前の6分間練習でトリプルアクセルと4回転トーループ+3回転トーループをきれいに決めていた。他の選手よりジャンプを跳ぶ本数も少なく、余裕を持った雰囲気で練習をしていたが、6分間の終盤になってから跳んだサルコウは2回転に。そして、終了時間ギリギリでもう1回挑んだサルコウは1回転になっていた。

「6分間の最初のジャンプがすごくきれいに決まっていましたが、そこからだんだん崩れ始めたなというのはありましたけど……。でも、自分では氷に上がってすぐのジャンプがよかったということもあったので、それを信じて跳び切れたかなと思います」

 こう話す羽生の4回転サルコウは、9人中8人のジャッジがGOE(出来栄え点)で+4点、5点を出し、加点は4.30点と高い評価を受けた。その後のトリプルアクセルもきれいに決めると、後半にした4回転トーループ+3回転トーループはセカンドの3回転が着氷で少し止まってしまう流れのないジャンプになり、加点を稼げなかった。

 羽生本人が「こだわりを持っている」と言う後半のパートでは、大きさと緩急をつけてダイナミックに滑ったステップこそレベル3に止まったが、3種類のスピンはすべてレベル4の評価を獲得。