宮原知子「あとはよくなることばかり」。五輪代表を目指す8時間睡眠 (4ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 だが、先週受けた3回目の血液検査の結果がよく、疲労骨折などの体調不安を払拭できたようで、次戦のスケートアメリカ(11月24日~26日)後の12月からは、追い込んだ練習を組んでいくという。NHK杯の演技内容を見ても、すでにプログラムの滑り込みはできている。ジャンプが復調して、狙い通りのプログラム構成にジャンプを組み込むことができれば、NHK杯で出した191.80点から得点は上積みされるだろう。平昌五輪の代表争いでひとつの目安となる合計200点台をマークすることも十分可能だ。

 大会から一夜明けた宮原に、あらためてNHK杯の結果と今後の戦いに向けた手応えを聞いたところ、こう話した。

「今回はもう、できることはできたかなという感じだった。ただ演技には満足はしていないので、しょうがない気持ちです。スケートアメリカに向けて、今回、調子を一段上げることができたので、もっともっと元の状態、それよりも上の状態にもっていけるようにできればいいなと思っています。点数的には、SPは70点で、フリーは140点くらい必要かなと思うので、昨季の自己ベスト(218.33点)を超えられるようにするのが最終目標と思っています。大会を重ねるごとに少しずつ上げていければいいです」

 濱田コーチも宮原がようやく戦える状態まできたことを素直に喜ぶ。

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