宮原知子「あとはよくなることばかり」。五輪代表を目指す8時間睡眠 (2ページ目)
夏のアイスショーで見たときはジャンプがまったく跳べず、宮原本人も言うように「ボロボロだった」印象があった。それが、11カ月ぶりとなる競技会で、しっかりとしたジャンプを跳んでみせただけに、その復調ぶりは喜ばしい。
濱田コーチによると、「NHK杯に出そうかどうか、すごく迷っていた」そうだが、当初考えていた復帰計画スケジュールよりも順調に仕上がっていたことで、出場できると決断したという。それでも、コンディションとしては7割程度の状態だった。
「夏の『THE ICE』のときには結構ボロボロだったので、(それに比べれば)今日は大きなミスなく、何とかジャンプを降りることができたので、そこがほっとしたところです。もっと足が震えたり、大変なことになっちゃうかなと思ったんですけど、思っていたよりは落ち着いて滑れました。特に昨季は力が入りすぎたというか、自分を追い込みすぎるような気持ちになるときがあったんですけど、今季はせっかくここまで来られたから、思い切ってやればいいかなと、去年よりも軽い気持ちで臨むことができています」
予想外にしっかりと結果がついてきたことで、手応えを掴んだのは間違いない。
そして迎えたフリー『蝶々夫人』では、「いまの状態でできることはやり切った」と胸を張ったように、3回転ルッツ+3回転トーループ、2回転アクセル+3回転トーループなど、難度の高い連続ジャンプを跳んでみせて、復調ぶりをアピールした。
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