羽生結弦、4回転を跳びまくる
四大陸のライバルたちに「感謝している」

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

公式練習で順調な動きを見せた羽生結弦公式練習で順調な動きを見せた羽生結弦 平昌五輪の会場・江陵アイスアリーナで開催されるフィギュアスケート四大陸選手権を前に、14日昼に最初の公式練習がメインリンクで行なわれ、羽生結弦は落ち着いた表情で動きをチェックした。

「ソチ五輪を彷彿させる青を基調にしたリンクで非常に滑りやすい気温でしたし、氷の状態もよかったです。何よりこの会場でいいコンディションで滑れることが幸せだなと感じていました」

 この日の練習は、宇野昌磨も含めて3名のみの滑走。羽生は会場のあらゆる方向に視線を向け、天井や光の様子、曲かけ練習での音を確認していた。曲かけではショートプログラム(SP)を選び、前半はジャンプを跳ばないでつなぎのみを意識する滑り。後半はトリプルアクセルからスピン、ステップまで続けると、少し間を置いてから最後のコンビネーションスピンで曲かけ練習を終えた。

 その後はトリプルアクセルからの連続ジャンプや4回転トーループ、4回転サルコウ+3回転トーループを確認するように跳ぶと、4回転ループに挑戦。最初は転倒したが、その後2回のパンクのあとにきれいに決め、続く2回も着氷を乱しながらも何とか降りた。そして、終盤にはフリーの3回転フリップから後半の連続ジャンプに移る流れを2度試して、この日の練習を終了した。

「年が明けてからの練習は順調で、何事もなくいい練習ができていました。トロントの練習でも、特別に何をするということもなかったです。もちろんその試合その試合で課題が見つかっているので、それを意識する練習方法に変える時もありますけど、自分の中で練習方法はだいぶ確立できているので、『ここを重視する』ということもなく、普通にやってきました」

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