鈴木明子が浅田真央にエール。
彼女には誰にも負けないものがある (2ページ目)
―― 11月25日からのグランプリシリーズ第6戦NHK杯でグランプリファイナル進出をかけて戦います。
鈴木 いい成績を残せば出場権を掴めるとなると、プレッシャーがドンと圧(お)しかかってくることがあります。それでも、今までどおりに滑ることができるかどうか。ここが「一流」と「超一流」の差だと思います。プレッシャーを感じることなく滑れるのか、プレッシャーを感じたうえでそれを克服する強さを身につけるのか、そこに注目しています」
―― 昨シーズン、リンクに戻ってきた浅田真央選手が苦しむなか、女王として足場を固めたのが宮原知子選手でした。全日本選手権連覇を果たした彼女が日本のエースであることに異論を唱える人はいません。
鈴木 宮原選手はかなりハードなトレーニングを続けることで、ガッシリとした筋肉がついてきました。表情や細かい動きも備わってきて、身体は小さくても大きな演技ができるようになりました。安定感+表現力が彼女の強み。あえて課題を挙げるとすれば、観客やジャッジを驚かせる爆発力ですね。
―― いつも安定していて、大きなミスはありませんね。
鈴木 どんなときでもいい演技ができるというのは、すごい強みです。これは練習の賜物です。全日本女王になっても、世界大会で表彰台に上がっても、少しも変わることなく練習に打ち込んでいます。目標をきちんと決めて、着実に歩みを進めるのが彼女のやり方。本当にすごいところです。
2 / 4