「平昌を目指す」浅田真央。来季、そして五輪メダルへの可能性は? (3ページ目)
一方で、根っからの「負けず嫌い」という浅田の戦いぶりはこれまでと変わらず、彼女なりのこだわりと芯の強さを見せつけてくれた。まだまだその実力は衰えておらず、逆に磨きがかった技術や表現も垣間見せた。
来季からはもっと熾烈な戦いが待っている。今季シニアデビューを飾って世界女王にまでなった16歳のエフゲニア・メドベデワ(ロシア)ら伸び盛りの選手たちが加速度的に成長を遂げるだろうし、平昌五輪を目指す有望なジュニア勢が続々とシニアに転向してくるからだ。
そんな若手勢力に対抗するためにはこれまでとは違った戦い方を強いられるはずであり、また新たな技術やさらなるレベルアップを図らなければ勝ち目はないだろう。それは、今季を戦った浅田自身が誰よりも分かっている。
「戻ってきてからは、競技のスポーツの部分の半面、芸術の部分もあって、何を表現したいか、どのような滑りをしたいか求めていたんですけど、その一方で、選手として戻ってきたからには結果も順位も求められてくると思うし、自分もそれを求めてやっていかないといけないんだな、と。
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