2016.03.30

フィギュア世界選手権。羽生、宇野による「枠獲り」に期待

三田友梨佳アナが語る世界選手権展望・男子編

 現地時間3月30日からアメリカ・ボストンで始まる「世界フィギュアスケート選手権2016」。現地でリポーターを務める、三田友梨佳アナウンサー(フジテレビ)が注目しているポイントについて語ってくれた。

 全日本で優勝はしたものの、悔しさを隠せない羽生結弦選手の姿が印象的だったと語る三田友梨佳アナ(フジテレビ)photo by Murakami Shogo今回の世界選手権、日本男子は、昨年12月末の全日本選手権で優勝した羽生結弦選手と、2位の宇野昌磨選手が出場します。

 全日本では、羽生選手は4連覇を達成しましたが、その裏には、納得のいく演技ができず、悔しさに顔を歪めている姿がありました。フリー演技後にインタビューをする直前、羽生選手がバックヤードで「なんでこんなへたくそなんだよ。どれだけへたくそなんだよ……」と、自身を叱咤していた姿がとても印象に残っています。

 ただ羽生選手の冷静さがあふれていた場面というのもありました。それは演技後キスアンドクライに行った瞬間のことです。すぐにその場でジャンプの確認をして、ブライアン・オーサーコーチと「これでやっと厳しい練習ができる」と前向きに話していたことには驚きました。常に自分自身を客観視し、先を見据えて次の舞台に気持ちを切り替えているところに羽生選手の冷静さを感じました。

 また、演技直後の羽生選手へのオーサーコーチの言葉も、とても素晴らしいものでした。

「完璧である必要はない。これでまた目指すものができた。君は人間で、毎回完璧である必要はない」

 今シーズンここまでの羽生選手の強さは、”異次元”と表現されるほどで、世界最高得点を2回更新しています。その羽生選手のもっともよき理解者のひとりが、近くで一緒に戦ってきたオーサーコーチなのだと思います。だからこそ、この言葉にはとても重みがあると思いますし、心に響きました。