2016.03.30

鈴木明子さんが語る世界選手権「浅田真央選手の『滑る喜び』を見たい」

  • 元永知宏●取材・文 text by Motonaga Tomohiro
  • 能登直●写真 photo by Noto Sunao

 フィギュアスケートシーズンのフィナーレを飾る世界選手権。日本代表の女子は、いまや日本のエース格となった宮原知子と、成長著しい本郷理華、そして、1年間の休養を経て再びリンクに帰ってきた浅田真央の3名が、ロシア勢をはじめとする世界の強豪に挑む。誰が勝ってもおかしくない接戦が予想される今回の世界選手権の見どころを、プロフィギュアスケーターで、2012年世界選手権銅メダリストの鈴木明子さんに聞いた。

世界選手権で浅田真央の吹っ切れた演技が見られるか

実戦から離れたことで「滑る喜び」を取り戻した

── 競技続行を決意して1年半ぶりにリンクに戻ってきた浅田選手ですが、彼女についてシーズン前はどう見ていましたか。

鈴木 試合に戻ってくることを決めたあと、何度が連絡をくれました。浅田選手の言葉から、すごく生き生きと練習していること、フィギュアスケートを楽しんでいることが伝わってきました。10月に出場したジャパンカップはすばらしい出来でした。試合前には、「どれだけできるかわからない」という不安もあったはずですが、「またリンクに戻ってきた!」「みんなの前で滑ることでできる!!」という喜びが演技からあふれていました。