三田友梨佳アナが語る全日本選手権
「選手とコーチの師弟関係に注目です!」 (2ページ目)
その演技後、羽生選手が「スケートカナダで思うような結果が出なかったから、そこから血の滲むような努力をした」と、話されていたことがとても印象に残っています。加えて、「今まで体験したことがないほど」「本当につらかった」という言葉が出てきたので、少し驚きました。
というのも、羽生選手にはこれまで何度かインタビューさせていただいているのですが、どんなときでも周囲への感謝の気持ちや、常に前向きな言葉を口にする選手なので、羽生選手の口から「どれほどつらかったか」という話を聞くのは初めてだったからです。
ファイナルでも世界最高得点を更新した羽生結弦。全日本での得点にも注目が集まる photo by Noto Sunao「天性のセンスがある」「天才」と言われる羽生選手ですが、あれだけ見事な演技を見せる背景には、想像できないほどのたくさんの努力があるんだと、あらためて実感しました。
羽生選手自身が「これからはこの得点が自分の壁になる」とおっしゃっていたとおり、今後は自分を超えるための戦いが始まるのだと思います。ブライアン・オーサーコーチは「この得点を超えるのはユヅルしかいない」と話していました。その瞬間を再び全日本選手権で見られたら......と期待してしまいます。
一方、女子では、浅田真央選手の復帰が全日本に出場する選手にどんな影響を与えることになるのかに注目しています。
2 / 4