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浅田真央NHK杯4位発進。ファイナルへの課題は「ジャンプの波」 (3ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 8月のアイスショーの時のインタビューでは「1年間の休養のブランクは感じない」と言っていたが、試合を次々とこなしていかなければいけない過酷なスケジュールを遂行するのは簡単なことではない。だがブランクの影響については、「今はないです」と言う。

 また今回のNHK杯でGPシリーズ出場20戦目となった浅田。2005年に15歳でシニアGPデビューを飾ってから10シーズン目(休養した昨季は除く)となる節目の大会でもある。

「15歳からグランプリシリーズに出ていますが、私にとってスケート人生の中でのひとつの決まった大会として捉えていますので、NHK杯でもベストを尽くしたい。

 ジャンプはその日によって波があって、プログラムを最後まで通したときの安定感がまだです。毎日通しの練習をしても100%いつもできるわけではない。完成度を上げるためには、まだまだ道のりは遠いかなと感じています。なかなか確率が悪いジャンプを本番一発で決めるということがどれだけ難しいのかということも分かっています。アクセルを含めたすべてのジャンプを100%練習で跳べていなければ、本番でも難しいということが今日あらためて分かりましたね」

 フリーでその課題をしっかりクリアし、総合4位以内に入れば目標のGPファイナルに進むことができる。中国杯のフリーではジャンプミスを重ねて得点が伸びなかっただけに、どこまで完成度を高めて実力を発揮できるかにかかってきそうだ。シーズン後半戦に向けた戦いは、このフリーの出来がカギを握るのは間違いない。
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