2015.03.09

【フィギュア】来季も出場枠3確保。世界ジュニアで見せた層の厚さ

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 来年の世界ジュニア選手権でも、日本はロシアと並び、男女ともに出場枠3を確保することになった。男子で優勝した宇野昌磨(17)、女子で3位に入賞した樋口新葉(わかば、14)はもちろんだが、他にも上位争いを演じる選手がいる層の厚さがもたらしたものだ。

世界ジュニア男子シングルで3位となった山本草太 3月7日に行なわれた世界ジュニア選手権(エストニア)、男子フリー。結果に一番驚いていたのは山本草太(15)だった。

 前日のショートプログラム(SP)は、指導する長久保裕コーチが「全部硬かった。ジャンプを降りるたびガチガチだった」と苦笑するような出来だった。本人も「緊張してしまったせいで演技自体が硬かったのでジャンプやスピンにも影響したし、スピードも落ちてしまった」と反省した。大きなミスは冒頭のトリプルアクセルが回転不足になって手をついてしまうものだけに抑え、スピンとステップではレベル4を獲得したが、GOEの加点は少なく、66.99点で7位。最終グループ入りを逃していた。

 だが、「ホテルに帰ってからSPの映像を何回か観て、自分が思っていた以上に硬くなっていたのがわかったので、フリーでは緊張しても最後まで思い切り滑ろうと決めていた」と言う翌日のフリーでは、持ち前の伸びやかな滑りを取り戻し、納得の演技をした。