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メダルウィナーズオープン、熟練された美技に酔うひととき

  • 野口美恵●取材・文 text by Noguchi Yoshie
  • 能登直●写真 photo by Noto Sunao

 フィギュアスケートの主要5大会での往年のメダリストが集い、その美技を競いあう「メダルウィナーズオープン」が1月16日、代々木体育館で開催される。日本からは安藤美姫、織田信成、本田武史が、また海外からもエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)やジョニー・ウィア(アメリカ)など豪華な顔ぶれが揃い、世代を超えた熱い競演となりそうだ。

 同大会は2012年に始まり今回が2回目。五輪、世界選手権、四大陸選手権、欧州選手権、グランプリファイナルでのメダリストが集うので、引退したスターの"試合形式で"再び観ることができるという、贅沢な大会だ。

 ジャンプ3つまで、スピン3つまで、コレオシークエンス1つという技術要素が決められており、競技引退したスケーターだと言っても3回転ジャンプを成功させたいところだ。一方で照明や小道具もOKとあり、エンターテインメント性の高い個性的な演技も期待できる。単純にジャンプの成否だけではなく、いかに観客やジャッジを惹き付けるかが、表彰台争いを決定しそうだ。

引退後、アイスショーも多数経験し、 演技力を磨いた安藤美姫に注目だ引退後、アイスショーも多数経験し、 演技力を磨いた安藤美姫に注目だ

 女子は、安藤、ジョアニー・ロシェット(カナダ)、イリーナ・スルツカヤ(ロシア)、キミー・マイズナー(米国)、ラウラ・レピスト(フィンランド)、サラ・マイヤー(スイス)の6人が出場する。

 昨季引退したばかりで27歳の安藤が、ジャンプや体力面では一歩リード。13年12月の全日本選手権では、女児出産後に身体をトレーニングし、見事に3回転+3回転を成功させた。また感情あふれる滑りが魅力で、その演技力は引退後もより磨かれている。同大会で最注目の選手となるだろう。

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