2014.12.29

全日本で一気に世代交代!?日本の女子フィギュアに希望

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登直●写真 photo by Noto Sunao

 エース不在の日本女子に希望の星たちが出現した。12月26日から28日まで長野市ビッグハットで行なわれた全日本選手権。女子シングルで、表彰台を独占したのは3人の10代選手だった。

左から本郷理華、宮原知子、樋口新葉 2年前のジュニアの時に全日本初出場で3位になった宮原知子が、シニア2年目の今年、着実に階段を上がってきた成長ぶりを見せて16歳で初優勝。また、銀メダルを手にしたのは、今季シニアデビューを華々しく飾った18歳の本郷理華だった。ロシア杯でGP大会を初めて制し、補欠1位の繰り上がりながらもGPファイナルに出場して6位。シニアのトップレベルの戦いに1年目からもまれた経験は今後の大きな糧になるだろう。

 そして今大会の目玉となったのが、全日本ジュニア女王で先のジュニアGPファイナルで3位に食い込んで表彰台に立った13歳の樋口新葉だ。浅田真央の再来とも言われる実力の持ち主は、シニア顔負けの圧倒的なスピードが武器で勢いがあった。その持ち味を存分に発揮して、ジュニア選手として全日本初出場で銅メダルを獲得したのは快挙と言っていい。

 五輪をはじめ世界を舞台に活躍してきた日本女子トップ選手たちがそれぞれの事情でリンクを離れた今季。エースの浅田真央が休養に入り、昨季限りで鈴木明子と安藤美姫が引退した。一気に抜けた穴を埋められるのかが心配されたが、今回の全日本を見る限り、平昌五輪に向けて楽しみなタレントが次々と出てきた。